2013年08月15日

8月15日

8月15日 終戦記念日 黙祷を捧げます。
68年前のこの日(正午) 玉音放送が流れました。
本日、改めて何をおしゃってたのかを記述し、歴史をふり返ってみたいと思います。


大東亜戦争終結の詔書(現代語訳)

私は、世界の情勢と我が国の置かれた現状とを深く考えたうえで、非常の措置をもってこの時局を収拾しようと思い、ここに忠実にして善良なる我が国民に告げる。

私は政府に、アメリカ・イギリス・中華民国・ソビエト連邦の四ヵ国に対してポツダム宣言を受諾することを通告させた。

そもそも我が国民の安寧を願い、また世界の国々と共栄共存で暮らしていくことは、皇室の祖先の方々が代々伝えてきた遺訓であり、私も常々心掛けてきたことであるし、また先にアメリカ・イギリスの二ヵ国に宣戦した理由(=大東亜戦争の開戦理由)も、実に我が国の自衛自存と、東アジアの平和と安定を願ってのことであり、海外に出て他国の主権を奪ったり、あるいは他国の領土を侵略したりするような行為は、もとより私の意思ではない。

交戦状態はすでに四年になろうとしているが、陸海軍の将兵は勇敢に戦い、政治家や役人も精励して働き、また我が国民も我が身をかえりみることなく、それぞれが最善を尽くしたにもかかわらず、戦局は必ずしも好転せず、また世界の情勢も我が国にとって有利とはいえない。

そればかりか、敵は新たに残虐な爆弾(=原爆)を使用し、罪もない人々を殺傷し、その惨害の及ぶ範囲は測り知れないものがある。このうえさらに交戦を続ければ、我が日本民族の滅亡を招くのみならず、ひいては人類の文明をも破壊しかねない。

そのような事態になってしまったならば、私はどのようにして多くの国民を守り、また皇室の祖先の方々に顔を向けることができようか。以上が、私が政府にポツダム宣言を受諾させるように至った理由である。

私は、我が国とともに常に東アジアの開放に協力してくれた諸国に対して、遺憾の意を表明せざるを得ない。我が国民のなかで、戦場に倒れた者や職務に励んで殉職した者、思いがけない災難に倒れた者、ならびにその遺族のことに思いを致せば、私は身体が引き裂かれんばかりに胸が痛む。

かつ戦傷を負い、戦争による災禍をこうむり、家や職場を失った国民の今後の生活について、私は深く心配している。思うに、今後我が国が受けるであろう苦難は尋常なものではないであろう。我が国民の偽りない思いも私はよく分かっている。しかし、ここは時勢のおもむくところに従って、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、後世のために平和な時代を築いていきたいと思う。

私は、ここに我が国の体制を守ることができるとともに、忠実にして善良なる我が国民のまごころを信頼しており、私も常に我が国民とともに存在する。

もし激情に駆られてむやみに事を荒立てたり、あるいは国民同士でいがみ合って情勢を悪化させたりすることで本来進むべき道を誤り、世界の国々から信頼を失うような事態になれば、それは私が最も戒めるところである(=悔しい気持ちはよく分かるが、戦争終結を世界に発表した以上は従ってほしい、という意味)。

国を挙げて、また家族が一つとなって子孫に我が国のことを語り伝え、神代より続く我が国が不滅であることを信じ、任務は重く道は険しかろうとも、国民の総力を今後の我が国の建設に傾け、道義を重んじ、誇りをしっかりと持ち続けることで我が国の真髄を発揮し、世界の進む道に遅れないようにしなければならない。我が国民は以上の私の意思に基づいて行動してほしい。

(昭和20年8月15日、昭和天皇による玉音放送(ぎょくおんほうそう)で発表された「大東亜戦争終結ノ詔書(だいとうあせんそうしゅうけつのしょうしょ)」



大東亜戦争終結ノ詔書

朕(ちん)、深ク世界ノ大勢(たいせい)ト帝国ノ現状トニ鑑(かんが)ミ、非常ノ措置(そち)ヲ以テ時局ヲ収拾セム(ん)ト欲(ほっ)シ、茲(ここ)ニ忠良(ちゅうりょう)ナル爾(なんじ)臣民ニ告グ。

朕ハ帝国政府ヲシテ、米英支蘇(べいえいしそ)四国(しこく)ニ対シ、其ノ共同宣言ヲ受諾(じゅだく)スル旨通告セシメタリ。

抑々(そもそも)帝国臣民ノ康寧(こうねい)ヲ図(はか)リ、万邦(ばんぽう)共栄ノ楽(たのしみ)ヲ偕(とも)ニスルハ、皇祖皇宗(こうそこうそう)ノ遺範(いはん)ニシテ、朕ノ拳々(けんけん)措(お)カザル所(ところ)、曩(さき)ニ米英二国ニ宣戦スル所以(ゆえん)モ亦(また)、実ニ帝国ノ自存(じそん)ト東亜ノ安定トヲ庶幾(しょき)スルニ出(い)デ、他国ノ主権ヲ排(はい)シ領土ヲ侵(おか)スガ如(ごと)キハ、固(もと)ヨリ朕ガ志(こころざし)ニアラズ。然(しか)ルニ交戦已(すで)ニ四歳(しさい)ヲ閲(けみ)シ、朕ガ陸海将兵ノ勇戦、朕ガ百僚有司(ひゃくりょうゆうし)ノ励精(れいせい)、朕ガ一億衆庶(しゅうしょ)ノ奉公(ほうこう)、各々(おのおの)最善ヲ尽(つく)セルニ拘(かかわ)ラズ、戦局必(かなら)ズシモ好転セズ、世界ノ大勢亦(また)我ニ利(り)アラズ。加之(しかのみならず)、敵ハ新(あらた)ニ残虐(ざんぎゃく)ナル爆弾ヲ使用シテ、頻(しきり)ニ無辜(むこ)ヲ殺傷(さっしょう)シ、惨害(さんがい)ノ及(およ)ブ所(ところ)真(しん)ニ測(はか)ルベカラザルニ至(いた)ル。而(しか)モ尚(なお)交戦ヲ継続セム(ん)カ、終(つい)ニ我ガ民族ノ滅亡ヲ招来スルノミナラズ、延(ひい)テ人類ノ文明ヲモ破却(はきゃく)スベシ。斯(か)クノ如(ごと)クム(ん)バ、朕何ヲ以(もっ)テカ億兆(おくちょう)ノ赤子(せきし)ヲ保(ほ)シ、皇祖皇宗(こうそこうそう)ノ神霊(しんれい)ニ謝(しゃ)セム(ん)ヤ。是(こ)レ朕ガ帝国政府ヲシテ、共同宣言ニ応(おう)セシムルニ至レル所以(ゆえん)ナリ。

朕ハ帝国ト共(とも)ニ終始東亜ノ開放ニ協力セル諸盟邦(しょめいほう)ニ対シ、遺憾(いかん)ノ意ヲ表(ひょう)セザルヲ得(え)ズ。帝国臣民ニシテ、戦陣ニ死シ、職域(しょくいき)ニ殉(じゅん)ジ、非命(ひめい)ニ斃(たお)レタル者及(および)其(そ)ノ遺族ニ想(おもい)ヲ致(いた)セバ、五内(ごない)為(ため)ニ裂(さ)ク。且(かつ)戦傷(せんしょう)ヲ負ヒ(い)、災禍(さいか)ヲ蒙(こうむ)リ、家業ヲ失(うしな)ヒタル者ノ厚生ニ至リテハ、朕ノ深ク軫念(しんねん)スル所(ところ)ナリ。惟(おも)フ(う)ニ今後帝国ノ受クベキ苦難ハ固(もと)ヨリ尋常(じんじょう)ニアラズ。爾(なんじ)臣民ノ衷情(ちゅうじょう)モ朕善(よ)ク之(これ)ヲ知ル。然(しか)レドモ朕ハ時運(じうん)ノ趨(おもむ)ク所(ところ)、堪へ(たえ)難(がた)キヲ堪へ(え)忍(しの)ビ難キヲ忍ビ、以(もっ)テ万世(ばんせい)ノ為(ため)ニ太平(たいへい)ヲ開カム(ん)ト欲(ほっ)ス。

朕ハ茲(ここ)ニ国体(こくたい)ヲ護持(ごじ)シ得(え)テ、忠良(ちゅうりょう)ナル爾(なんじ)臣民ノ赤誠(せきせい)ニ信倚(しんい)シ、常(つね)ニ爾(なんじ)臣民ト共(とも)ニ在(あ)リ。若(も)シ夫(そ)レ情(じょう)ノ激(げき)スル所(ところ)、濫(みだり)ニ事端(じたん)ヲ滋(しげ)クシ、或(あるい)ハ同胞(どうほう)排擠(はいさい)互(たがい)ニ時局ヲ乱(みだ)リ、為(ため)ニ大道(だいどう)ヲ誤リ、信義ヲ世界ニ失フ(うしなう)ガ如(ごと)キハ、朕最(もっと)モ之(これ)ヲ戒(いまし)ム。宜(よろ)シク挙国(きょこく)一家子孫相伝へ(あいつたえ)、確(かた)ク神州(しんしゅう)ノ不滅ヲ信ジ、任(にん)重クシテ道遠キヲ念ヒ(おもい)、総力ヲ将来ノ建設ニ傾(かたむ)ケ、道義ヲ篤(あつ)クシ志操(しそう)ヲ鞏(かた)クシ、誓(ちかっ)テ国体ノ精華(せいか)ヲ発揚(はつよう)シ、世界ノ進運(しんうん)ニ後(おく)レザラム(ん)コトヲ期スベシ。爾(なんじ)臣民其(そ)レ克(よ)ク朕ガ意ヲ体(たい)セヨ。




Posted by 声論会 at 12:55│Comments(0)
 
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